Learn Swift / 第13章 列挙体
このコーナーでは、Swift による、Mac OS X アプリケーションの作成方法を、説明しています。
列挙体
列挙体 (enum) は、限定的な値を持つ型を、新しく定義できます。
Bool という型があります。この型には、true と、false という値しか存在しません。このように、型が持つことのできる値を、限定的にすると、エラーが少なくなります。
エラーチェック
Swift で書かれたコードファイルは、人間が読み書きするためのテキストファイルです。このテキストファイルを、コンピュータが、実行できる機械語に、変換する作業を、コンパイル (compie) といいます。Xcode では、実行ボタンをクリックすると、コンパイルがおこなわれます。
この、コンパイルがおこなわれる時に、構文に間違いがないか、データが適正なものかどうか、などがチェックされます。このチェックは完全なものではありませんが、型が持つことができる値の範囲を、狭めれれば、狭めるほど、コンパイルがおこなうチェックが、完全なものに近づきます。
この、コンパイルによって、エラーがチェックされるこという考えは、非常に大切です。今後、学習を進めていくうえで、「なぜ、こんなものがあるのだろう?」と、疑問を持つことがあると思います。その多くが、「エラーチェックのためにある」と、解釈すると、理解できることが、多くあります。
定義
列挙体を定義するには、次のリストのように記述します。列挙体の名前は、大文字で始めます。そして、case に続けて、値の名前を記述します、値の名前も、大文字で始めます。
import Cocoa enum Color { case Blue case White case Red case Green }列挙体の定義は、次のリストのように、記述することもできます。
import Cocoa enum Color { case Blue, White, Red, Green }
使用
列挙体を定数、もしくは変数に設定して、使用するには、次のように記述します。
import Cocoa enum Color { case Blue case White case Red case Green } let color1 = Color.Blue var color2:Color = .White print(color1) print(color2)let color1 = Color.Blue列挙体の値を取得するには、列挙体名と値名を . (dot、ドット) でつなげます。color1 は、型推論によって、Color 型に設定されます。
var color2:Color = .Whitecolor2 は、Color 型を指定して定義しています。列挙型が指定されている、定数や変数に、値を設定する場合は、列挙体名を省略して、.値、と記述できます。
お疲れさまでした。
次章では、プロトコルについて説明します。プロトコルの中でも、特にデリゲートは大事です。
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