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2011年6月14日現在、Xcode 4 は、英語版のみが提供されています。
このコーナーでは Xcode 3.2.4 で書かれた「はじめての Objective-C」を Xcode 4.0.2 の環境で説明していこうと思っています。
Xcode 4.0.2 は有料です。Mac App Store を起動して「Xcode」で検索すると見つかります。 日本円で600円、USドルで $4.99 です。必ず「Xcode」で検索してください。「Xcode4」と「4」をつけて検索すると違うアプリが検索されます。
なお、有料の Developer Program に登録されている場合は、ADC から無料でダウンロードできます。

2-2 簡易画像ビューワ「My Image」の作成 2

p34 ガベージコレクションの設定

プロジェクトウィンドウが変更になったように、ガベージコレクションの設定画面にも変更があります。
本書では、p35 と p36 の 2画面で説明していますが、Xcode 4 では次の 1画面になります。


画像が小さい場合は、画像の上で右クリックして「イメージを新規ウィンドウで開く」を選ぶと大きい画像が表示されます (Safari の場合)。

説明:MyImage プロジェクト・ウィンドウを初めて起動したときには「Summary」(要約) タブが開いています。そのタブを「Build settings」に切り替え、さらにその下のタブを「Basic」から「All」に切り替えます (上の図のマウスカーソルの位置を見てください) 。そして検索フィールドに「Gar」と入力すると下のペインに「Objective-C Garbage Collection」だけが表示されます。右側のポップアップメニューを「Unsupported」(適用しない) から「Required」(適用する) に変更してください。

以上でガベージコレクションの設定は終わりました。Xcode 4 では、保存は自動的におこなわれます。


p36 ターゲット

註:Xcode 4 では「Debug」と「Release」というターゲットが、あまり表に出ていないので、この項は分かりにくいと思います。しかしここでは、一般的なプログラミングの知識についても書いています。 その一般的な部分を吸収するという感覚で、本書を読んでもらえれば助かります。

p38 プロジェクトの構成ファイル

説明:Xcode 4 の構成ファイルは Xcode 3 と同じです。しかしそれぞれのファイルが収納されるスマートフォルダは変更されています。 (Xcode 3 で作成したプロジェクトを Xcode 4 で開いた場合は Xcode 3 のスマートフォルダ構成が適用されるみたいです) 。 また、すべての構成ファイルを右ペインに表示させることはできなくなったみたいです。
以下は Xcode 4 でのスマートフォルダ名とその構成ファイルです。

各構成ファイルの内容(コードなど)を見る場合は、各スマートフォルダを開いて (ディスクロージャー▶をクリックして) ファイルを選択すると右ペインにコードが表示されます。
MyImage
MyImageAppDelegate.h
MyImageAppDelegata.m
MainMenu.xib
Supproting Files
MyImage-Info.plist
InfoPlist.strings
main.m
MyImage-Prefix.pch
Credits.pdf (Xcode 4 で初出)
MyImageTests (Xcode 4 で初出)
MyImageTests.h (Xcode 4 で初出)
MyImageTests.m (Xcode 4 で初出)

Frameworks
Cocoa.framework
Other.frameworks
AppKit.framework
CoreData.framework
Foundation.framework
Products
MyImage.app

各ファイルについては本書で説明しています。Xcode 4 での初出は Credits.rtf・MyImageTests.h・MyImageTests.m です。Credits.rtf は、このファイルに記述したそのままが、アバウトボックス (MyImageについて) のクレジット欄に表示されます。「MyImageTests」については、本コーナーでは扱いません。このファイルがなくても大勢には影響がないようです。
(2011/06/28 追記)


p39 のmain.m のソースコードを見るには、左ペインで「Supporting Files」スマートフォルダを開き「main.m」をクリックし選択します。 右ペインに main.m のソースコードが現れます。Xcode 4 でもソースコードに変更はありません。

p41 「Interface Builder」の起動

説明:Interface Builder というソフトウェアは Xcode 4 でなくなりましたが、その機能は Xcode 4 に引き継がれています。

MyImage プロジェクト・ウィンドウの左ペインで「MyImage」ディスクロージャーを開き、「MainMenu.xib」を選択すると、右ペインが UI デザインの画面に変わります。 この、新しい Xcode の一連の操作感は、非常にスマートでカッコよいと思います 。

「MainMenu.xib」をクリックする

画像が小さい場合は、画像の上で右クリックして「イメージを新規ウィンドウで開く」を選ぶと大きい画像が表示されます (Safari の場合)。

説明:上記の画面では、デフォルトの「メニュー・バー」デザイン画面になっています。「ウィンドウ」のデザイン画面を呼び出すには、左ペインと右ペインのあいだにある縦のバーのなかの「Window - MyImage」をクリックします。次の図のカーソルの位置を良く見てください。

「Window - MyImage」



説明:次に「Library」というビュー部品の格納庫を表示します。プロジェクトウィンドウの右はしから2番目のボタンをクリックします。

「Inspector and Library」



註:新しく現れた右ペインの上から四分の三は「インスペクタ」とよばれる部分です。そして下の四分の一ほどを「ライブラリ」といいます。インスペクタはよく表示されないことがあります。その場合は、右上の右端から6番目のタキシードのボタンと7番目の水平三本線のボタンを交互に押してみてください。インスペクタが表示されたら水平三本線のボタンを押した状態に戻してください。


第2章は、まだ続きます。



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