Linux でホスト名とユーザー名を変更する方法を説明しています。
ホスト名とユーザー名は、ターミナルに表示される user@Host という部分です。
ホスト名とユーザー名を変更したくなることは良くあると思います。
Parallels Desktop の場合も、Parallels がホスト名やユーザー名を勝手に決めてしまうので、後から変更したくなります。
なお、GUI でログインするときに表示されている名前は、ユーザー名じゃなく、ユーザーのフルネームです。こちらは「システムの設定」→「アカウントの詳細」で変更できます。
ホスト名を変更する方法は Debian 系でも ARM 系でも同じです。ターミナルで次のようにコマンドします。
sudo hostnamectl set-hostname 新しいホスト名
reboot
# 再起動後、ターミナルを開くと新しいホスト名になっています。
# 都合により再起動できない場合は次のようにします。
suto systemctl restart systemd-hostnamed
# ターミナルを一度閉じて、もう一度開くとホスト名が変更されています。
紛らわしい手順になります。打ち間違いに注意してください。
# 作業用の一時的なユーザーを作ります。名前は任意で結構です。ここでは temp としました。
sudo useradd -m temp
# Debian 系 (Debian、Ubuntu、Mint など)
# 最後が sudo
sudo gpasswd -a temp sudo
# ARM 系 (Fedora など)
#最後が wheel
sudo gpasswd -a temp wheel
# temp ユーザーにパスワードを設定
sudo paswd temp
# 再起動もしくは再ログイン
reboot
さきほど作った一時的ユーザーとパスワードでログインします。
# ターミナルを起動してもユーザー名などは表示されないので次のコマンドで確認してみる
whoami
temp
# 変更したいユーザー名を新しいユーザー名に変更していきます
sudo usermod -l newname oldname
sudo usermod -d /home/newname -m newname
sudo groupmod -n newname oldname
# 再起動もしくは再ログイン
reboot
新しいユーザー名でログインします。パスワードは変更していないので、古いユーザー名の時と同じです。
whoami
newname
sudo userdel -r temp # ホームディレクトリごと temp ユーザーを削除する
sudo cat /etc/passwd | grep oldname # 古いユーザー名がなくなる
sudo ls /home
newname # 作業用の temp や古いユーザー名はない