この 68K World は、元々 Mac OS 7.x と Think C で Mac OS の C GUI プログラミングをしたくて始めました。
しかし、たまたま Mac OS 8.0 と 8.1 では、MRJ 2.0.1 を使えるので、しばらく Java の解説をしていました。私自身があまり Java をやったことがなく、良い機会だと思っていました。そして梅雨明けと同時に本命の Mac OS 7.x と Think C を使った Mac OS の C GUI プログラミングを始めようと思っていました。
本日無事梅雨が明けました。Java の解説は中途半端になりましたが、Mac OS 7.6.1 と Think C を使った、 Mac OS の C GUI プログラミングの解説を始めたいと思います。
Mac OS、つまり記念すべき実用 GUI OS の最初のバージョンは Pascal で記述されていました。アプリケーション開発言語としても、しばらくは Pascal が使われていました。やがてそれが C そして C++ へと変わって行きました。
Mac は、最初は、モトローラの 68000 というCPU を使っていました。この 680000 CPU は、当時かなりの高性能で高価な CPU で、Intel の CPU より優れたいました。68000 を略して 68K という呼び名で親しまれていました。そして Mac は、やがて IBM の PowrPC CPU を使うようになり、現在では Intel CPU を使っています。OS は CPU に合わせて設計されており、Mac は 2 度、内部的に OS を書き換えたことになります。実際にこれは大変な作業で、それを実行したこと自体が Apple が当時から優れた企業であったことを物語っていると思います。
Mac が 68K CPU を採用していた時に、アプリケーションの開発環境として使われていたのが、MPW(Macintosh Programmmer´s Workshp)と Think C でした。
MPW は Apple から販売されていた開発環境で、高価で、Unix ライクな扱いにくいものでした。一方、Think C は、Symantec が販売していた安価で、Mac ライクな扱いやすい開発環境でした。Photoshop や Shade などは、おそらく MPW で開発されたのでしょうが、一般プログラマーには、Think C が重宝されていました。
その後、CPU が、IBM の PwerPC に変更になった時に、Symantec は PowerPC への対応がうまくいかず、Mac の主要開発環境は、メトロワークス(Metro Woks)社の CodeWarrior(コードウォーリア)にとって変わられました。そして、Mac OS X からは、主要開発環境として、スティーブ・ジョブズが心血をそそいだ Next の流れを汲む Xcode に変わって行きました。
Basilisk2 フォルダの中の Basilisk Ⅱ GUI をダブルクリックして起動します。 Catalina のセキュリティに引っかかると思いますので、システム環境設定のセキュリティとプライバシーを開き、「このまま開く」をクリックします。
このアプリはよく使うことになるので Dock に登録しても良いかもしれません。
Basilisk Ⅱ GUI が起動したら Volumes タブが開いていると思います。もし違うタブが開いていたら、Volumes タブを選んでください。
そして、Create... をクリックします。表示されるダイアログで Mac OS 7.6.1 ハードディスクに付ける名前とボリュームサイズを入力して Create をクリックします。Create が Done に変わりましたら、Done をクリックすると、この画面が閉じます。
Add... をクリックして、作成したハードディスクイメージと Mac OS 7.6.toast を加えます。
Unix root: の Browse... をクリックして、Basilisk Ⅱ をまとめたファルダを指定します。このファルダが Mac OS 7.6.1 に Unix というボリュームとしてマウントされ、Catalina と Mac OS 7.6.1 との間でファイルのやり取りができるようになります。 最後に Save をクリックします。
Graphics/Sound タブをクリックして、Video Type と Window Refresh Rate と Width と Height を次の図のように設定します。最後に Save をクリックしてください。
Keyboard/Mouse タブをクリックして、Browse... をクリックします。 Basilisk2 フォルダに保存した BsiliskⅡ_keycodes を選択します。 そして最後に Save をクリックしてください。
System タブをクリックして、MacOS RAM Size と Mac Model ID と CPU Type を次の図のよう設定します。そして Browse... をクリックして、Quadra605.ROM を選択します。最後に Save をクリックして、Start をクリックします。
Mac OS 7.6 インストールディスクを起動ディスクとして Basilisk Ⅱ が起動します。
最初に作成した macOS 7.6.1.dsk が、名称未設定ディスクとして初期化を促されます。適当な名前に初期化をクリックします。名前を起動ディスクと微妙に違う名前にしています。すでに存在するボリュームと同じ名前は使えません。
初期化が終が終わりましたら、インストールディスク(Mac OS 7.6)をダブルクリックして開きます。そして、 Mac™ OS インストール をダブルクリックしてください。
次の画面で「インストール先ディスクを選択する」をクリックします。
インストール先ディスクに、インストールディスクが選ばれています。初期化したディスクを選び直して「選択」をクリックしてください。
次の画面で「ソフトウェアをインストールする」をクリックします。
「前のステップがすべて完了していません。」という警告が出ます。おそおらく「大切な情報を読む」と「ドライバの更新」をスキップしたせいだと思います。構わず「インストール」をクリックします。
インストールの種類を選びます。私は「オプション・ソフトウェア」を何も選ばず、Mac OS 7.6 のみをインストールすることにします。「開始」をクリックします。
インストールが終了しました、特別メニューから再起動を選んで再起動すると、Mac OS 7.6 をインストールしたボリュームから起動します。
アップルメニュー → コントロールパネル → デスクトップパターンでデスクトップの背景画像を変更できます。
デスクトップをクリックして特別メニューからシステム終了を選ぶと、Basilisk Ⅱ が終了します。
Basilisk Ⅱ GUI を起動して、Volumes タブで、Mac OS 7.6.toast を選択して
Remove をクリックします。次に Add... をクリックして Internationa 7.6.1 Upd.toast を追加します。そして Save をクリックしてから Start をクリックします。
なお、Basilisk Ⅱ GUI から Remove しても、Basilisk2 フォルダの Mac OS 7.6.toast はなくなりません。
Mac OS 7.6 が起動したら、Internationa 7.6.1 Upd を開き、J-Kanji フォルダの 4 つのファイルをダブルクリックすると、4 つのフロッピーディスクイメージが作られます。
「インストール 1」ディスクを開き、「インストーラ」をダブルクリックします。後は指示にしたがってインストールを進めます。
再起動後、アップルメニューの「このコンピュータについて」を選ぶと、ダイアログが表示されて、無事 Mac OS 7.6.1 へアップデートできたことが分かります。
特別メニューのシステム終了を選んで Basilisk Ⅱ を終了します。
Basilisk Ⅱ GUI を起動して、International 7.6.1 Upd.toast を Remove してください。そして Save して Quit します。
Basilisk Ⅱ GUI で設定の終わった Mac OS は、Basilisk2 フォルダの Basilisk Ⅱ をダブルクリックしても起動することがきます。この Basilisk Ⅱ も Dock に追加しておくと良いでしょう。
RelaxFinger は次のリンクからダウンロードできます。解凍したフォルダの RelaxFinger だけをシステムフォルダにドラッグ&ドロップして、Mac OS 7.6.1 を再起動してください。
RelaxFinger2.1.4.zip