このメモはすでに他のプログラミング言語を知っていることを前提としています。
またこのJavaScriptコーナーはWeb サイト構築のためではなく、モバイル端末向けアプリケーションを
JavaScriptで開発することを目標としています。
一般
- 識別子の大文字小文字は区別されます。
- 識別子に使える文字は半角アルファベットの大文字と小文字、数字、アンダースコア_、$記号です。
- 識別子の先頭を数字にすることはできません。
数字で始めると数値だと処理系(インタープリタ)が勘違いすると思えば覚えやすいと思います。
- 複数の単語からなる識別子は単語の始まりを大文字にするキャメルケースが用いられます。
ただし特別な場合をのぞき先頭の単語は小文字で始める習わしになっています。
Ex. greateStringVariable
- コメントの書き方はC言語と同じです。Ex. // comment、 /* comment */
- 制御文の書き方や演算子の使い方も C言語とまったく同じです。
- ただし JavaScript には === という等価演算子があり == 演算子よりも厳しくチェックされます。
Ex. 10 == "10" は True ですが、10 === "10" は false になります。
- JavaScript はインタープリター式言語です。
そしてインタープリターはWebブラウザに組み込まれています。
変数
- 変数は var という予約語で宣言します。Ex. var variable;
- 宣言と同時に初期化することもできます。Ex. var variable = value;
- 複数の変数を同時に宣言することもできます。Ex. var variable1, variable2;
- 変数に型はありません。文字が入っていた変数に数値を代入することもできます。
- 変数宣言の var は省略できます。Ex. variable;、variable = value;
- 変数はプログラムの中のどの位置でも宣言することできます。
式
- 改行された時点で式は終了します。
- 式の終了には可読性のためにセミコロンも使われるますが、なくても問題はありません。
- ただしセミコロンを使うことによって複数の式を一行で書くことができます。
Ex. expression1;expression2;
- 多くのエディタやIDEでは式の終わりにセミコロンがあるかないかで警告が出たり出なかったりします。
文法的には改行さえしていれば問題はありませんが可読性や警告を抑えるために改行したうえでセミコロン
を付けたほうが良いでしょう。
関数
- 関数は予約語 function で宣言します。予約語 function を省略することはできません。
Ex. function func1( ) { expression; }
- 波括弧 { } の使い方は C言語と同じです。式が一つの場合 { } は省略できます。
- 引数がなくても ( ) は必ず付けなければなりません。
- 引数にも型を書く必要はありません。引数名だけ書きます。
Ex. function func1 (argument1, argument2);
- 戻り値がある場合には return 文を使います。Ex. function func1 (arg1, arg2) {expression1;
expression2; return result;}
- 戻り値があるかどうかは return 文があるかどうかだけで判断されます。
- 関数の呼び出しには引数がない場合でも必ず ( ) を付けます。Ex. func1 ( );
- 関数の定義は関数の使用の後からでもできます。
JavaScript ではスクリプトの実行の前にまずスクリプトの全文が確認されるので関数の定義を関数の使用の
後に書いても問題ありません。
値
- 変数に型はありませんが値には当然型があります。
- JavaScript では数値はすべて実数です。10 も 3.12 も同じ型として扱われます。
- 真偽値は true と false で表されます。
- 文字列はダブルクォート " もしくはシングルクォート ' で囲まれて表されます。
- javaScript のスカラー値(単純な値)に対するプリミティブ型(単純な型)は以上の3つだけです。
- 数値と真偽値は必要な場合 "123" や "true” という文字列に自動的に変換されます。
- 文字列は、 + 演算子を使うことで連結できます。Ex. "あいう" + "えお" → "あいうえお"
- 文字列と数値もしくは真偽値を連結すると、その数値や真偽値は自動的に文字列に変換されます。
Ex. 'ABC' + 123 → ABC123'、ABC + true → 'ABCtrue'
-
* 演算子を使って文字列を繰り返すことができます。Ex. "あい" * 3 → "あいあいあい"
- * 演算子で文字列を繰り返せるのは Python でした。混同してしまいました。すみません。
コレクション
- 値が集合したものをコレクションと言います。
- JavaScriptのコレクションには配列と連想配列などがあります。
- JavaScript では配列や連想配列の個々のデータである要素に数値・文字列・関数などあらゆる値を混在させることが
できます。
- また JavaScript の配列や連想配列は最初から可変です。つまり要素の増減や要素の変更が可能です。
- 配列は次のように記述します。Ex. var array = [elm1, elm2, elm3]
- 連想配列は個々のデータを順番(インデックス)で管理するのではなくキーによって管理します。
Ex. var dictionary = {key1:val1, key2:val2, key3:val3}
- 連想配列はScript言語では連想配列と呼ばれ、Programming言語では辞書と呼ばれることが多い。
- 関数をコレクションの要素にする場合は関数名を省略した無記名関数を使います。Ex. function(){式1;式2;式3;}
- 無記名関数は関数リテラルと呼ばれることもある?
- コレクションは Array()関数を使って作成することもできます。Ex. var array = new Array();
array = [elm1, elm2, elm3];
- for - in 構文でコレクションから取り出されるのは値ではなく、インデックスやキーであるところが
C言語などとは違う点に注意してください。
- 配列の要素には次のようにしてアクセスします。Ex. array[2];(添字はインデックス番号)
- 連想配列の要素には次のようにしてアクセスします。Ex. dict['key'];
- キーは文字列である必要はありませんが、多くの場合は文字列が使われます。
- 関数型の要素を呼びだす場合は次のように記述します。Ex. array[2](); dict['key']();
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