Fyne は gcc コンパイラを必要とします。Fyneのオフィシャルサイトも含め、ほとんどのサイトで Windows に MSYS2 をインストールして、その MSYS2 に gcc をインストールする方法を説明しています。しかしその方法ですと MSYS2 のターミナルを使ってプログラミングをすることになります。ここでは他の方法で gcc をインストールして、Windows 標準のコマンドプロンプトを使ってプログラミングする方法を説明します。
インストール作業は次の手順になります。どれを最初にインストールすべきかなどの順序はありません。32bit と 64bit の Windows 7 SP1 から、最新の Windows 10 21H1 まで使えます。
まず、お使いのWindowsにgccがインストールされているか確認してください。コマンドプロンプトを起動して、次のようにコマンドしてください。
gcc --version
realgcc.exe (Rev1, Built by MSYS2 project) 7.2.0
// 上記のようにバージョンが表示されればgccはインストールされています。
// なお、Fyneを使うには C11 対応の gcc 4.6 以上が必要です
// gcc というコマンドには対応していません。などと表示されれば gcc はインストールされていません。
gccがインストールされていないか、バージョンが4.6未満の場合は、次のリンクから 2018年の 8.6.3 の Windows,64bit か Windows,32bit をお使いのシステム合わせてダウンロードしてください。
Haskell Platform - Included Packagesインストールはウィザードに表示されるデフォルトのままで大丈夫です。 インストール後、コマンドプロンプトでバージョンが表示されればOKです。
Fyne は Git も必要とします。まずコマンドプロンプトでGitがインストールされているか どうかを確認してください。
git --version
git version 2.31.1.windows.1
// 上記のようにバーsジョンが表示されればGitはインストールされています。
Gitがインストールされていない場合は、次のサイトから、お使いのWindowsに合わせて、 32-bit Git for Windows Setup か 64-bit Git for Windows Setup をダウンロードしてください。
Git - Downloading Packageインストールはウィザードに表示されるデフォルトままで大丈夫です。 インストールが完了しましたら、コマンドプロンプトでバージョンを確認してください。
コマンドプロンプトでGoがインストールされているかどうかを確認します。
go version
go version go1.16.4 windows/386
// Go の場合は、go --versionではなく、go versionと確認します。
// 上記のようにバージョンが表示されれば、Goはインストールされています。
Go がインストールされていなければ次のサイトから、お使いのWindowosに合わせて go1.16.5.windows-386.msi か go1.16.5.windows-amd64.msi をダウンロードしてください。
Downloads - The Go Programming Languageインストールはウィザードに表示されるデフォルトままで大丈夫です。 インストールが完了しましたら、コマンドプロンプトでバージョンを確認してください。
Emacs を使うかどうかは好みなので、一旦割愛させていただきます。
gcc、Git、Go のインストールが完了しましたら、コマンドプロントを使って Fyneをインストールします。ディレクトリはコマンドプロントを起動した場所である ホームディレクトリです。
go get fyne.io/fyne/v2
go get fyne.io/fyne/v2/cmd/fyne_demo
fyne_demo
// デモアプリが起動しましたら、インストールは成功しています。
go get fyne.io/fyne/v2/cmd/fyne
// アプリをパッケージ化したり、アプリで日本語を使う場合などに必要です。
Fyneを 使うには gcc と Git と Go が必要です。
ターミナルを起動して、次のようにコマンドしてください。
gcc --version
Apple clang version 12.0.5 (clang-1205.0.22.9)
// 上記のようにバージョンが表示されれば gcc はインストールされています。
// gcc がインストールされていない場合は、Xcode をインストールするか
// 次のようにママンドして、Command Line Tools をインストールします。
xdode-select --install
ターミナルに次のようにコマンドして Git がインストールされているか確認します。
git --version
git version 2.30.1 (Apple Git-130)
// 上記のようにバージョンが表示されれば Git はインストールされています。
// Git がインストールされていなければ、次にようにコマンドして、
// まず Homebrew というパッケージ管理アプリをインストールします
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
// Homebrew のインストールには時間がかかります。
// そして、次のようにコマンドして、Git をインストールしてください。
brew install git
なお、Homebrew のオフィシャルサイトは下記になります。 Homebrew のインストールコマンドは時々アップデートされますので、以下のサイトからコマンドをコピーしても良いでしょう
Homebrew macOS(またはLinux)用パッケージマネージャーまた Homebrewをインストールすると、自動的に Command Line Tools もインストールされます。
ターミナルを起動して、次のようにコマンドしてください。
go version
go version go1.16.4 darwin/amd64
// Go のバージョン確認は、go --version ではなく、go version です。
Go がインストールされていなければ、次のサイトから Apple macOS の got1.16.5.darwin-amd64.pkg をダウンロードします。
Dowonloads - The Go Programming Languageインストールはデフォルトで表示されるダイアログどおりで大丈夫です。
gcc、Git、Go のインストールが完了しましたら、ターミナルを使って Fyneをインストールします。ディレクトリはターミナルを起動した場所である ホームディレクトリです。
go get fyne.io/fyne/v2
go get fyne.io/fyne/v2/cmd/fyne_demo
fyne_demo
// デモアプリが起動しましたら、インストールは成功しています。
// デモアプリが起動しないようでしたら、ホームディレクトリの .zshrc に次のパスを追加して、ターミナルを再起動してください。
PATH="$PATH:/Users/ユーザ名/go/bin"
go get fyne.io/fyne/v2/cmd/fyne
// アプリをパッケージ化したり、アプリで日本語を使う場合などに必要です。
Linux で Fyneを 使うには GCC と Git と Go 以外にもインスール しなければならないものがあります。
Fyne は、Ubuntu、Fedora、CentOS、Debian、Mint のそれぞれの最新版で 使うことができますが、CentOS 7の場合には gcc のバージョンが低いため gcc をインストールしなおす必要があります。
GCC や Git がインストールされている場合もあるかもしれませんが、 ターミナルに次のようにコマンドして、Go 以外をまとまてインストールします。
sudo apt install gcc git libgl1-mesa-dev xorg-dev
// 当然インストールされていないものだけ一つずつインストールすることもできます。
sudo apt install gcc
sudo apt install git
sudo apt install libgl1-mesa-dev
sudo apt install xorg-dev
Fedora や CentOS はインストールしなければいけないものが多いので、 ターミナルを起動して、次のように一つずつインストールすることにします。
sudo dnf install gcc
sudo dnf install git
sudo dnf install libXcursor-devel
sudo dnf install libXrandr-devel
sudo dnf install mesa-libGL-devel
sudo dnf install libXi-devel
sudo dnf install libXinerama-devel
sudo dnf install libXxf86vm-devel
// CentOS 7 の場合は、dnf のところを yum に変えて次のようにします
sudo yum install ・・・
ターミナルを起動して、次のようにコマンドしてください。
go version
go version go1.16.5 linux/amd64
// Go のバージョン確認は、go --version ではなく、go version です。
Go がインストールされていなければ、次のサイトから Apple macOS の got1.16.5.linux-amd64-tar.gz をダウンロードします。
Dowonloads - The Go Programming Languageダウンロードした圧縮ファイルを任意の場所に解凍します。 私の場合は Downloads ディレクトリに解凍しました。
解凍されたファイルを go などの簡単な名前に変えます。もしかすると、解凍したフォルダの中に go というフォルダが出来ている場合もあります。 もしそうなら、その go フォルダを Downloads ディレクトリ直下に移動してください。
そしてホームディレクトリの .bashrc の末尾に次のパスを追加します。
PATH="$PATH:/home/ユーザ名/Downloads/go/bin"
// ターミナルを再起動するか、ターミナルで次のようにコマンドするとパスが有効になります。
source .bashrc
gcc、Git、Go その他のインストールが完了しましたら、ターミナルを使って Fyneをインストールします。ディレクトリはターミナルを起動した場所である ホームディレクトリです。
go get fyne.io/fyne/v2
go get fyne.io/fyne/v2/cmd/fyne_demo
fyne_demo
// Linux の場合は自動的に Fyne へのパスは追加されません。
// ホームディレクトリの .bashrc に次のパスを追加して、ターミナルを再起動してください。
PATH="$PATH:/Users/ユーザ名/go/bin"
fyne_demo
// 無事にデモアプリが表示されるkとだろうとおもいます。
go get fyne.io/fyne/v2/cmd/fyne
// アプリをパッケージ化したり、アプリで日本語を使う場合などに必要です。