Linux   で   Laravel

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概要

Linux に Laravel 開発環境を構築する方法を説明しています。

Debian 系 (Debian、Ubuntu、Mint など) と RPM 系 (Fedora など) の両方の説明をします。


開発環境のインストール

Debian 系では、apt。RPM 系では、dnf というパッケージマネージャーを使ってインストールしてきます。

ターミナルに次ようにコマンドします。

Debian 系 (Debian、Ubuntu、Mint など)


      sudo apt update
      
      sudo apt install composer php-curl php-sqlite3 php-xml php-dom
      

RPM 系 (Fedora など)


      sudo dnf update
      Fedora の update は時間がかかります。
      
      sudo dnf install composer php php-mbstring php-pear php-sqlite3
      


はじめての Laravel アプリ

この作業は Debian 系も RPM 系も同じです。

サーバーの場合と違い、開発段階の Laravel プロジェクトはどの場所(どのディレクトリ)に作っても構いません。

  1. 複数の Laravel プロジェクトを作ることを想定して、まとめておくためのディレクトリを任意の場所に作ります。私は、ホームディレクトリに laravel というディレクトりを作りました。
    mkdir laravel
  2. laravel ディレクトリに移動します。
    cd laravel
  3. Laravel プロジェクトを作ります。プロジェクト名は任意です。
    composer create-project laravel/laravel app
  4. 作成したプロジェクトのディレクトリに移動します。
    cd app
  5. テスト用サーバーを起動します。
    php artisan serve
  6. お使いのブラウザの URL 欄に、localhost:8000 と記入してエンターします。
  7. ブラウザに Laravel のデフォルトアプリが表示されます。
    localhost:8000 の替わりに 127.0.0.1:8000 と入力しても OK です。
  8. テスト用サーバーは Control + C でストップします。


npm のインストール

Laravel のアプリケーションに拡張機能をつけるために npm というものをインストールします。これをインストールすると次節以降のように、認証機能をつけたり、日本語化をしたりできます。

ターミナルで次のようにコマンドしてください。

Debian 系 (Debian、Ubuntu、Mint など)の場合


      sudo apt install npm
      

RPM 系 (Fedora など)の場合


      sudo dnf install npm
      

認証機能をつける

この作業は Debian 系も ARM 系も同じです。

さきほどのアプリではホームページ(最初のページ)の1画面だけでした。これにリンク先をつけるために、認証機能をつけてみます。Laravel には簡単に認証機能をつける仕組みが準備されています。

  1. テスト用サーバーを起動している人は、別のターミナルを開き、app ディレクトリに移動します。
    cd /home/ユーザー名/laravel/app
  2. 認証機能をつける仕組みをダウンロードします。
    composer require laravel/breeze --dev
  3. 認証機能をつける仕組みをインストールします。
    php artisan breeze:install blade
  4. テスト用サーバーを終了していた場合は、テスト用サーバーを起動します。
    php artisan serve
  5. お使いのブラウザで localhost:8000 もしくは、127.0.0.1:8000 にアクセスします。さきほどのデフォルト画面に「Login」と「Register」というボタンが追加されています。
    「Login」や「Register」をクリックすると、それぞれのページにリンクします。


アプリの日本語化

この作業は Debian 系も ARM 系も同じです。

アプリを日本語化する機能も、有志により便利な仕組みが用意されています。次のようにしてアプリを日本語化します。さきほどの npm がインストールされていることが前提です。

  1. app ディレクトリに移動します。
    cd /home/ユーザー名/laravel/app
  2. 日本語化する仕組みをダウンロードします。
    composer require askdkc/breezejp --dev
  3. 日本語化するしくもをインストールします。
    php artisan breezejp
  4. テストサーバーを起動していない場合は起動します。
    php artisan serve

お使いのブラウザでlocalhost:8000 もしくは、127.0.0.1:8000 を開いてください。 ホームページ(最初のページ)は英語のままですが、登録画面やログイン画面、その他メニューなど、すべて日本語になっています。


Next step

チュートリアル

  • Todo | プロジェクト
  • Todo アプリです。

  • BBS | プロジェクト
  • BBS (掲示板) を作っています。

  • Ledger | プロジェクト
  • Ledger は台帳という意味です。ここでは生徒台帳を作っています。いろいろなデータベースのひな形として使えるでしょう。

  • Laravel 開発に VS Code を使う
  • プログラミングで、どのテキストエディタを使うかは大事な問題です。ここでは、人気の VS Code の使い方を説明しています。

    サーバー構築

    上記はすべてテストサーバーで稼働しますが、サーバーにデプロイ (アプリをサーバーで使えるようにすること) すると、もっと楽しくなるでしょう。テストサーバーと違い、ずっと稼働しているサーバーに、ブラウザを使って、 いつでもアプリにアクセスできるのは良いものです。

  • AWS Lightsail
  • アプリケーションを自由にインストールできるレンタルサーバーの中では、安くて早いです。当初三ヶ月は無料で、それ以降は、 一番安いプランで月5ドルです。

  • Laravel on Fedora 実機
  • 使っていないパソコンがあれば、それをサーバーにすることも良いでしょう。私は 2012 年製の Intel chip の MacBook Air をサーバーにしました。 13年前の機種でも、仮想サーバーである上記 Lightsail と同等以上の性能を発揮しています。「Fedora 実機では」RHEL 系 Linux の構築に役立つでしょう。

  • Laravel on Mint 実機
  • この「Mint 実機」は、人気の Ubuntu (Debian 系) のサーバー構築の参考になるでしょう。Mint は、サーバー OS ではなく、 Desktop OS ですが、当然サーバーにすることもできます。なぜこれにしたかという、いろいろな Linux サーバー OS を試した中で、 意外にも、この Mint が一番軽かったというか、静かだったのです。バージョンは、22.1 Xfce です。Mint 中では一番軽量のものです。 Desktop 環境は使っていませんが、残したままでも十分に軽いです。

    そのほかにも、Ubuntu と Fedora のサーバー構築方法を説明しています。

  • Laravel on Ubuntu
  • Laravel on Fedora
  • アプリをサーバーで運用する

    サーバーが用意できましたら、サーバーにアプリをデプロイ (deploy、配置・展開) します。

  • アプリケーションをサーバーにデプロイする
  • なお、自宅のサーバーは、通常は、自宅の WiFi の範囲内でしか使えません。 それを外部のインターネットからでもアクセスできるようにする方法も説明しています。

  • 自宅サーバーをインターネットに公開する


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    Posted: Jul. 19, 2025
    Update: Aug. 04, 2025

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