Mac   で   Laravel

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概要

Mac に Laravel 開発環境を構築する方法を説明しています。

Laravel の開発環境は、Mac に構築するのが、一番簡単です。


開発環境のインストール

Homebrew

Homebrew (brew) は、Mac のパッケージマネージャーです。Ubuntu の apt、Fedora の dnf と同じ働きをします。

ただし、apt や dnf と違い、最初から Mac に準備されているわけではありません。

ターミナルを開いて、次のようにコマンドして Mac に導入します。


/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
      

このスクリプトは、お使いの Mac に Apple Command Line Tools がインストールされていない場合は、最初にこれのインストールを試みます。途中でシステム設定にアップデートを知らせるマークが入れば、それは Command Lines Tools のアップデートです。システム設定で Command Line Tools をアップデートしてください。Command Lines Tools には、C/C++ のコンパイラなど、プログラミングに必要ないろいろなものが含まれています。

Command Line Tools のインストールが終われば、続けていろいろなものがインストールされていきます。

Homebrew の導入が終わりましたら、ターミナルを一度閉じて、そしてまた開いてください。

PHP のインストール

Laravel は、PHP のフレームワークです。 ターミナルに次のようにコマンドして PHP をインストールします。


      brew install php
      

Composer のインストール

Laravel のアプリは、プロジェクト単位で管理されます。Laravel のプロジェクトは Composer というアプリで作ります。 ターミナルに次のようにコマンドして Composer をインストールします。


      brew install composer
      

信じられないことに、これで Laravel の開発ができるようになりました。


はじめての Laravel アプリ

サーバーの場合と違い、開発段階の Laravel プロジェクトはどの場所(どのディレクトリ)に作っても構いません。

  1. 複数の Laravel プロジェクトを作ることを想定して、まとめておくためのディレクトリを任意の場所に作ります。私は、ホームディレクトリに laravel というディレクトりを作りました。
    mkdir laravel
  2. laravel ディレクトリに移動します。
    cd laravel
  3. Laravel プロジェクトを作ります。プロジェクト名は任意です。
    composer create-project laravel/laravel app
  4. 作成したプロジェクトのディレクトリに移動します。
    cd app
  5. テスト用サーバーを起動します。
    php artisan serve
  6. お使いのブラウザの URL 欄に、localhost:8000 と記入してエンターします。
  7. ブラウザに Laravel のデフォルトアプリが表示されます。
    localhost:8000 の替わりに 127.0.0.1:8000 と入力しても OK です。
  8. テスト用サーバーは Control + C でストップします。


認証機能をつける

さきほどのアプリではホームページ(最初のページ)の1画面だけでした。これにリンク先をつけるために、認証機能をつけてみます。Laravel には簡単に認証機能をつける仕組みが準備されています。

  1. npm というものをインストールします。このインストールはどの場所(どのディレクトリ)で行っても大丈夫です。
    brew install npm
  2. テスト用サーバーを起動している人は、別のターミナルを開き、app ディレクトリに移動します。
    cd /Users/ユーザー名/laravel/app
  3. 認証機能をつける仕組みをダウンロードします。
    composer require laravel/breeze --dev
  4. 認証機能をつける仕組みをインストールします。
    php artisan breeze:install blade
  5. テスト用サーバーを終了していた場合は、テスト用サーバーを起動します。
    php artisan serve
  6. お使いのブラウザで localhost:8000 もしくは、127.0.0.1:8000 にアクセスします。さきほどのデフォルト画面に「Login」と「Register」というボタンが追加されています。
    「Login」や「Register」をクリックすると、それぞれのページにリンクします。


アプリの日本語化

アプリを日本語化する機能も、有志により便利な仕組みが用意されています。次のようにしてアプリを日本語化します。さきほどの npm がインストールされていることが前提です。

  1. npm をまだインストールしていない場合は次のコマンドでインストールしてください。このインストールはどの場所(どのディレクトリ)で行っても大丈夫です。
    sudo apt install npm
  2. app ディレクトリに移動します。
    cd /Users/ユーザー名/laravel/app
  3. 日本語化する仕組みをダウンロードします。
    composer require askdkc/breezejp --dev
  4. 日本語化するしくもをインストールします。
    php artisan breezejp
  5. テストサーバーを起動していない場合は起動します。
    php artisan serve

お使いのブラウザでlocalhost:8000 もしくは、127.0.0.1:8000 を開いてください。 ホームページ(最初のページ)は英語のままですが、登録画面やログイン画面、その他メニューなど、すべて日本語になっています。


Next step

チュートリアル

  • Todo | プロジェクト
  • Todo アプリです。

  • BBS | プロジェクト
  • BBS (掲示板) を作っています。

  • Ledger | プロジェクト
  • Ledger は台帳という意味です。ここでは生徒台帳を作っています。いろいろなデータベースのひな形として使えるでしょう。

  • Laravel 開発に VS Code を使う
  • プログラミングで、どのテキストエディタを使うかは大事な問題です。ここでは、人気の VS Code の使い方を説明しています。

    サーバー構築

    上記はすべてテストサーバーで稼働しますが、サーバーにデプロイ (アプリをサーバーで使えるようにすること) すると、もっと楽しくなるでしょう。テストサーバーと違い、ずっと稼働しているサーバーに、ブラウザを使って、 いつでもアプリにアクセスできるのは良いものです。

  • AWS Lightsail
  • アプリケーションを自由にインストールできるレンタルサーバーの中では、安くて早いです。当初三ヶ月は無料で、それ以降は、 一番安いプランで月5ドルです。

  • Laravel on Fedora 実機
  • 使っていないパソコンがあれば、それをサーバーにすることも良いでしょう。私は 2012 年製の Intel chip の MacBook Air をサーバーにしました。 13年前の機種でも、仮想サーバーである上記 Lightsail と同等以上の性能を発揮しています。「Fedora 実機では」RHEL 系 Linux の構築に役立つでしょう。

  • Laravel on Mint 実機
  • この「Mint 実機」は、人気の Ubuntu (Debian 系) のサーバー構築の参考になるでしょう。Mint は、サーバー OS ではなく、 Desktop OS ですが、当然サーバーにすることもできます。なぜこれにしたかという、いろいろな Linux サーバー OS を試した中で、 意外にも、この Mint が一番軽かったというか、静かだったのです。バージョンは、22.1 Xfce です。Mint 中では一番軽量のものです。 Desktop 環境は使っていませんが、残したままでも十分に軽いです。

    そのほかにも、Ubuntu と Fedora のサーバー構築方法を説明しています。

  • Laravel on Ubuntu
  • Laravel on Fedora
  • アプリをサーバーで運用する

    サーバーが用意できましたら、サーバーにアプリをデプロイ (deploy、配置・展開) します。

  • アプリケーションをサーバーにデプロイする
  • なお、自宅のサーバーは、通常は、自宅の WiFi の範囲内でしか使えません。 それを外部のインターネットからでもアクセスできるようにする方法も説明しています。

  • 自宅サーバーをインターネットに公開する


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    Posted: Jul. 17, 2025
    Update: Aug. 04, 2025

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